ぼんやり

昔のことはどんどん忘れていってしまうのが人の常ですが、（と、いうかみおのすけの常）　「今このときを一生覚えていよう」と思ったことは案外忘れないもので（忘れたことさえ忘れてたらどうにもならんけどｗｗｗ）ふとした瞬間に記憶をたぐってみると、その時ゆるやかに前髪を揺らしてた風の温度とか、窓から見える裏の小路にかかる日差しの色合いとか、かすかに混ざりあって届く何かのみずみずしい香りまで、まるで昨日のことのように思い出すことができるんです。六年前の初夏でした。あのとき戸を開け放したサンルームの椅子からぼんやりと赤ん坊を抱いて外を見ていた私は「いまこの瞬間が人生で一番幸せな時かも知れないから、今の何もかもを絶対に覚えていよう」と思いました。そうかといって普段はそうそう思い出したりするわけでもないんですけど、ふとした時に胸を暖めてくれるんですよ。さっきそうだったので日記につけておくことにしました。私の知ってる人たちにもやっぱりそういう思い出ってあるんだろうな。聞いてみたいな。ナイショ！っていう人も多そうだよね。宝物をどう仕舞っておくかは人それぞれだからね～