親戚のはなし

今週の土曜日、大叔母さんちの引越し手伝いに行くことになったことでちょっと思い出したことがあるので書いてみる。

大叔母＝つまり私の母の叔母さんなわけですが、かなりのお金持ちで、一番近い身寄りが甥と姪しかいないのですが、数年前に（別に喧嘩が発生したわけでもなく）「財産は全部Ａ（甥の子）にあげたい」と言い出して、びみょーにうちのお母さんとかるーくギクシャクしてしまっているようなないような状態です。その話を聞いた時、母がブルーだったので口には出せなかったけど、心の中では『べっつにええやんかああ～、やりたい人にやれば。そんなの大叔母さんの自由やんかああ』と思った私ですが、さっきちょっとふと想像してみました。

私の両親がもし「財産は全部（弟）にやりたい。わかってくれるよね」って言ったらと想像したら悲しすぎて（※金の話ではない。愛である）一瞬でブルーになったあと、「あー、でも、ケンスケやったらええかあー」「それ以前にちょうど弟がお金に困ってたりしたら、私自分からいらん言うて申し出るやろうしな…」とかまあいろいろ思ったりなんかしたり…。

私の母は事情があって実母に育てられておらず（実母を義母みたいな感覚でいる）、叔母であるその人と同じ家で育ち、年齢も12しか離れておらず姉妹のような関係で一度も縁遠くなることなく非常に近しく仲良く何十年を経て生きてきたわけですが、その財産発言が晴天の霹靂っぽくてオカン的にちょい傷ついたんじゃないかなーと。しかも実際に大叔母が譲ると言ったＡさんは冠婚葬祭でペコッと頭下げるだけみたいな間柄のとても遠いかんじの人物なので（大叔母さん本人ともそれほど懇意ではないのではないか、と思うくらい…）ことさらガーーンってなったんじゃないかと…。

こういうのってまあ、お金の問題だし、「お金がからむと肉親でも変わる！！怖い！！」っていうのは実際父方の親戚でも見たのでわかるんだけど、決してお金だけの問題じゃない部分もあるんだよね。うちの両親別に全然お金に困ってないし、普段からがめついわけでもないんだよ。ほんとだよ。と、手前味噌というか身内擁護に集約しつつありますが…

つまりもっとわかりやすく私に置き換えると、数年前にあったっきりのいとこの子供に財産を全部譲ろうと思うんだ発言が、自分の親から飛び出るようなそんなかんじ？か？な…？もちろん実親と叔母じゃ違うけど、うちのオカンと大叔母さんの関係性を考えると、まああながち的外れでもないと思うぞ。（え…私よりそんな決断するほどあの子のこと大事だったん…）ってガーンとかなったんじゃないかね。もちろん口には出せないだろうし、だからこそちょっとギクシャク状態なんだろうけどなー…。と、想像をめぐらせる娘であった。